VRの未来 を予測できるのか?
みなさんは VRの未来 を考えたことがありますか?僕は VRの未来 のことを考えるたびにこの写真を思い出すことにしています。
自動車から離れても利用できる車載・携帯兼用型自動車電話は、電電公社の民営化の年1985年9月に100型が完成しました。その名も「ショルダーホン」。これは重量が約3kgで、文字どおり、肩から下げて持ち運ぶことができ、自動車から離れても利用できる車外兼用型自動車電話です。
重さ3キロの「携帯」電話です。このショルダーホンが進化を遂げると30年後、音声通話だけではなく、映像配信もスマホとよばれる数百グラムの一枚の板になってしまう訳です。
今、私達は30年前にいる
そして、2016年発表の最強のVR環境がこれです。
MSI VR ONE:最強のバックパックPCついにリリース!
MSI VR Oneは世界最軽量(3.6kg以下)、最薄(54mm)のバックパックPCです。
VR OneはVRをプレイする時にどうしても邪魔になってしまうPCとモニターのケーブルを排除する事によりユーザーが自由に動ける環境を実現しました。
重さ3キロが最軽量な世界です。まるで30年前のショルダーホンの世界です。
つまり30年後の2048年には、重さ3キロのバックアップPCが数百グラムの板に収まっている訳です。通話しかできなかったショルダーホンが映像を内包してスマホという新しいデバイスに進化したことを考えれば、このバックパックPCがVRを内包した新しいデバイスに進化するに決まっています。
しかし、進化のスピードはもっと早いかもしれない
2016年はバックパックPCがないとVR空間内を自由に動けませんでした。しかし2年後の2018年にこんな製品がでてしまいます。
正確に書くと、このOculus GoはVR空間内を自由に歩き回ることは出来ません。頭の前後・左右・回転のみ検知することで「VR空間にいる」気分を動き回らずに楽しむことができます。これがすでに23800円で市販されています。
ちなみに僕は発売日に買いました。インプレッションはこちら(まだ未執筆なのでリンクありません)
2019年にはVRの進化はここまでくる
さらに「歩き回っている状態を検知」出来る「Oculus Quest」が2019年にたった399ドルで市販予定です。
2016年のバックパックPCはおそらく30万円。ヘッドマウントディスプレイ込みだと40万~50万円のシステムが、2019年には399ドルです。
PS4レートだと399ドルは44800円ですから、たった3年で歩き回るVR体験が「10分の1の価格」で出来てしまうのです。
30年後‥
30年後、歩き回るVRの位置検知が数ミリ単位まで正確になり、現在の地理情報がビルの中、部屋の中まで究極まで整備され、触覚のフィードバックが完璧になり、VRの視野角や解像度が裸眼を上回り、そのデバイスが3万円で販売されたとします。30年後あなたがそのデバイスから見る世界は本当に仮想なのでしょうか?
参考サイト:江戸川乱歩「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」