ドジャース・大谷翔平投手（２９）が２０２４年３月２５日（日本時間２６日）、本拠地でのエンゼルスとのオープン戦を前に、水原一平元通訳の解雇騒動を受けて会見を行い、声明を発表しました。この記者会見での大谷翔平の心情を全文解説します。
まず皆さん来ていただいてありがとうございます。
大谷は、記者会見に参加している人々に対して感謝の気持ちを表しています。公の場で話す機会を持てたことに対する満足感も伝わってきます。
僕も話したかったので、うれしく思いますし、チームの関係者、僕自身もそうですが、ファンの皆さんもここ1週間くらい、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのは凄くありがたいと思っています。
この発言からは、大谷が状況に対する説明を強く望んでいたこと、そして関係者やファン、メディアが示した忍耐と理解に対して深い感謝を持っていることが伝わります。
まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショックですし、今はそういうふうに感じています。
信頼していた人物による裏切りに対して、大谷は悲しみとショックを感じており、その感情を直接表現しています。
現在進行中の調査もありますので、今日話せることに限りがあるというのをご理解していただきたいのと、今日ここに詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためのメモがありますので、何があったのかをまず説明させていただきたい。
大谷は進行中の調査に言及し、情報提供の制限があることを理解してほしいと述べています。また、できる限りの情報を明確に伝えようとする意図が感じられます。
まず初めに、僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません。
ここでは、自身の無実を強調しています。スポーツ賭博に関与していないこと、および不正な送金を行っていないことを明確にしています。
数日前まで、彼がそういうことをしていたというのも全く知りませんでした。
大谷は、問題が発覚するまで関与者の行動に気づいていなかったことを示しています。これは彼が感じた驚きと裏切り感を強調します。
結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていたというのが結論。
被害を受けたこと、そしてそれが信頼していた人物によるものだったという事実に対する失望を表しています。
まず初めに言うと先週末、韓国ですね。僕の代理人に対してメデディアの方から、違法のブックメーカーに僕が関与しているのではないかという連絡がありました。
ここでは、事態の深刻さと、大谷自身が直面している誤解または疑惑に対する懸念を示しています。突然の疑惑の提起に対する驚きや困惑も感じられます。
一平さんはこういった取材の依頼があるということを、僕に話していなかったし、僕の方にそういった連絡は来ていなかったということ。代理人は、僕と話して分かったのは、一平さんにではなく、某友人の肩代わりの借金として支払ったと、僕の代理人を含めみんなに話していた。
この部分では、通訳者の一平さんが情報を隠していたこと、そしてその結果として大谷が直面している誤解や複雑な状況について語っています。信頼された人物からの情報隠しによる混乱と裏切り感が伝わってきます。
翌日、さらに尋問で一平さんは僕の代理人に対して、借金は一平さん自身が作ったものだと説明しました。それを僕（大谷）が肩代わりしたという話を、その時に代理人に話したそうです。
ここでは、事態がさらに複雑化していることを示しており、大谷が代理人から間接的に真実を知ることになった状況が伝わってきます。一平さんの説明の変遷が、信頼関係の崩壊を示唆しています。
これらは全く、全てが嘘だったということです。
この短いセンテンスは、大谷が直面している裏切りの深刻さを強調しています。真実が明らかになったことによるショックと失望がこの言葉からは感じられます。
一平さんは取材依頼のことを僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人に対しても僕はすでに彼と話して、コミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。
この部分で、大谷は一平さんの行動による影響の広がりと、その結果としての個人的な及びプロフェッショナルな信頼関係の損失を示しています。
チームにも、僕とコミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。
チーム内での信頼関係の重要性を考慮すると、この状況が大谷にとってどれほど困難であるかが伝わってきます。チームメイトや関係者との関係における信頼の失墜を示しています。
僕がこのギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは、韓国の第1戦が終わった後のチームミーティングです。
この瞬間は、大谷が問題の全貌に気づき始めたターニングポイントを表しています。彼が直面している事態の真剣さと、それがチームの公式な場で初めて明らかにされたことの驚きを示しています。
そのミーティングで彼は英語で全て話していたので、僕に通訳はついておらず、完全には理解できていなくて、何となくこういう内容だろうなと理解していましたが、なんとなく違和感も感じていました。
ここでは、言語の障壁と情報の不完全さが、大谷が状況を完全に把握できない一因となっていることが示されます。また、本能的に何かがおかしいと感じていたことから、彼の直感と警戒心の高さが伺えます。
彼は僕に対して、ホテルに帰った後で2人でより詳しいことを話したいので今は待ってくれと、その時はホテルまで待つことにしていました。
ここでは、一平さんが真実を話すことを避けているように見え、大谷に対してもっと個人的な設定で事実を明らかにしようとしている様子が伝わってきます。大谷はまだ全てを理解していないものの、話を聞く準備ができていることを示しています。
一平さんがその時、ミーティングの時にギャンブル依存症だと知らなかったし、彼が借金をしていることはもちろん知りませんでした。
大谷は、一平さんの個人的な問題について全く知らなかったことを示しており、事態の突然の発覚による衝撃と困惑を強調しています。
彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、許可したことももちろんないです。
この部分で、大谷は自身の無実を再び強調しています。彼は一平さんの行動に対していかなる同意も与えておらず、関与していないことを明確にしています。
試合後、ホテルに戻って一平さんと初めて話をして、彼に巨額の借金があることをその時知りました。
一平さんとの直接対話を通じて、大谷が真実を知る瞬間を描いています。このセクションは、問題の真相に近づきつつあることと、大谷の個人的な関与の欠如を示しています。
彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたと僕に伝えました。
大谷は一平さんから直接、彼の口座を不正に使用したことを聞かされ、この事実からのショックと裏切り感を感じています。
「正直ショックという言葉が正しいとは思わない」
大谷はこの状況に対する彼自身の感情を単なる「ショック」よりも深いものとして表現しています。この表現は、彼が経験している感情の複雑さと深さを示しており、ショックを超えた何か、言葉にできないほどの影響を受けていることを暗示しています。
僕はやっぱりこれはおかしいなと思い、代理人たちを呼んで、そこで話し合いました。
このセンテンスでは、大谷が問題の真相に気づいた後、迅速に行動し、状況を解決しようとしている様子が伝わります。彼の責任感と問題解決に対する積極的なアプローチが示されています。
話が終わって、代理人も彼に嘘をつかれていたと初めて知り、ドジャースの皆さんと、弁護士に連絡しました。
大谷と彼の代理人が問題を公式に取り扱うためにチームと法的支援に連絡したことを示しています。これは、彼らが状況の深刻さを理解し、適切な対応をとっていることを反映しています。
彼らも初めて嘘をつかれていたとその時に知りました。
この部分は、一平さんの行動が多くの人に意外なものであったことを示しています。信頼されていた人物からの裏切りが明らかになった瞬間です。
弁護士の人からは、窃盗と詐欺で警察と当局に引き渡すと話されました。
大谷と彼のチームが、問題に法的に対処するための手続きを開始したことを示しています。これは、事態の重大さと、それに対する彼らの厳格な対応を反映しています。
これがそこまでの流れ。僕はもちろんスポーツ賭博に関与していないですし、送金をしていた事実は全くありません。
大谷は再び自身の無実を強調し、事態の概要をまとめています。彼の明確な否定は、誤解を解き、自身の名誉を守ることに重点を置いています。
正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うまく言葉では表せないような感覚で1週間過ごしてきた。
ここでは、大谷が経験している感情の深刻さを再度強調しており、単純な驚きや不快感を超えたものであることを示しています。
ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思う。
大谷は問題の解決をプロフェッショナルに委ね、自らはスポーツに集中しようとしています。これは、彼のプロ意識と前向きな姿勢を示しています。
気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、お話しできて良かったと思っている。
大谷はこの出来事が心理的に大きな負担であることを認めつつも、前を向いて野球に集中しようという決意を示しています。彼のプロフェッショナリズムと回復力がこのセンテンスから読み取れます。
今日は質疑応答は、これがお話しできる全てなので、質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。
この部分では、大谷が現時点で提供できる情報は全て提供したとし、法的な手続きや調査が進行中であるため、これ以上の質問には答えられないとしています。彼は事態の進展を認識しており、適切な対応をとっていることを強調しています。
以上です、ありがとうございました。
最後に、大谷は参加者に感謝の意を表し、記者会見を締めくくります。この礼儀正しい結びは、彼の謙虚さとプロとしての態度を反映しています。
この記者会見を通じて、大谷翔平が直面した困難な状況と、それにどのように対処しているかが明らかになります。彼の言葉からは、裏切りやショックを乗り越え、自身の名誉を守り、プロフェッショナルとして前進しようとする強い意志が伝わってきます。同時に、この一連の出来事が彼にとっていかに大きな精神的負担であったかが感じられ、彼の人間的な側面も垣間見えます。
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